ショートヘッジ。
投資をある程度やったことがある人なら知っている単語かもしれませんが、ブロックチェーンゲームや投資に触れたばかりの人は聞いたことがない単語でしょう。
私はブロックチェーンゲームをはじめてから知りました。
今回は、ブロックチェーンゲームをプレイする人なら絶対に知っておいたほうがよい知識、「ショートヘッジ」について解説していきます。
指摘があればXのDMまでお願いします。
ショートヘッジの言葉の意味
「ショート」は先物取引で売るということで、つまり空売りです。
価格が下がれば利益が出る取引のことですね。
「ヘッジ」は回避という意味で、価格変動の影響を減らしたり受けなくしたりするということです。
「ブロックチェーンゲームでショートヘッジをする」ということはつまり、
トークンの価格が下がっても損失を受けないようにショートを打つ、ということです。
ショートヘッジではなく、単に「ヘッジ」と言うことも多いです。
私は普段わからないことはChatGPTに質問しているので、ChatGPTにも聞いてみましょう。
ショートヘッジ(Short Hedge)は、投資やリスク管理の手法の一つで、将来的な価格下落のリスクを軽減するために行われる取引です。通常、保有している資産(例えば、株式や商品)が価格下落するリスクを回避するために、対応する先物契約やオプションを売却することを指します。
具体的には以下のように行われます:
- 資産保有: 企業や投資家が将来的に価格が下がるリスクを抱えている資産を保有しているとします。
- ショートポジションの設定: そのリスクをヘッジするために、対応する先物契約やオプションを売却します。この売却によって、資産の価格が下落した場合でも、先物やオプションの売却益で損失を相殺できます。
- 価格の動きとヘッジ効果:
- もし実際に価格が下がった場合、資産自体の価値は減少しますが、売却していた先物やオプションから得た利益で損失を補うことができます。
- 逆に価格が上昇した場合、保有資産の価値が上がりますが、ショートポジションの損失が発生するため、利益は限定的になります。
ショートヘッジは主に商品取引や農業、エネルギー業界で、企業が将来の価格変動リスクを管理するために使用されます。例えば、農家が収穫する作物の価格が下がるリスクに対処するために、収穫前に作物の先物契約を売却することでショートヘッジを行います。
ChatGPT
(農業の先物なんてあるんだ…。)
ショートヘッジをするメリット
ショートヘッジを行うと以下のようなメリットがあります。
- トークン価格が下がった場合の損失を減らす、もしくは0にすることができる
- トークン価格に一喜一憂する必要がなくなり心に余裕ができる
もちろん1番も大事ですが、2番のメリットも個人的には大きいと思います。
ヘッジをしていないと、トークン価格が半値になり正常な判断ができなくなり損切りしたくなるかもしれませんが、そのようなことが無くなります。
ショートヘッジをするデメリット
実はメリットだけではありません。デメリットも説明していきます。
- トークン価格が上がった場合にヘッジをしていない場合よりも利益が少なくなってしまう
- ヘッジのために追加で資金が必要になる
2番についてですが、ヘッジショートを打つためにはもちろん資金が必要になります。
50%の上昇まで耐えられる2倍レバレッジなら持っているトークンの50%、
100%まで耐えられる1倍レバなら100%分の資金がさらに必要になります。
トークンがかなり上昇してしまいショートが強制決済されそうになった場合、さらに資金を追加する必要も出てくるかもしれません。
なので、ショートヘッジは資金に余裕がある人向けのリスク回避手法と言えるでしょう。
ショートヘッジの効果的な使い方・具体例
言葉の意味だけわかっても使い方がわからなければ意味がありません。
活用方法も説明していきます。
※そのプロジェクトのトークンが取引所にて先物取引できる場合のみ有効(例外あり)
例外について
稀に、そのプロジェクトのトークンが別の有名な通貨にペグ(価値が固定)されている場合がある。
(例:MetaStrikersは100LUMPが1MATICにペグされている)
その場合、LUMPは取引所に先物取引として上場しているわけではないが、MATICをショートすることによってヘッジすることが可能である。
トークンの数を増やせる可能性が高いBCG
ショートヘッジはトークンの数を増やせる可能性が”特に高い”BCGに向いています。
世の中にはたくさんのBCG(ブロックチェーンゲーム)がありますが、中には「これは負けないんじゃないか??」と思えるBCGがたまにあります。
(AceArena)
また、いろいろ作戦を練り「これなら負ける確率は低そう」と思えるBCGもあります。
(GasHero等)
ショートヘッジをしてGasHeroをプレイする具体的な流れの例
- 初期費用としてGMT=0.1ドルで300ドル分のGMTを買ってGasHeroを始める(3000GMT)
GMTを買うと同時に300ドル分GMTをショートしておく - 1ヶ月後、GMT=0.05ドルまで下がったが4500GMT回収してヘッジ解除
この場合、GMTの価格が0.1→0.05と半値になってしまいましたが開始時に3000GMT分ヘッジしていたため3000GMT分は下落の影響を受けず0.1ドルのままで、増えた1500GMT分のみ0.05ドルとなると考えることができます。
計算すると、300ドル+1500GMT×0.05ドル=375ドル となり、たとえ半値になったとしても利益を確保することができました。
単純にかかった費用と回収した金額を計算してみても結果はもちろん同じです。
【費用】
300ドル(GMT)+300ドル(ヘッジ)=600ドル
【回収】
4500GMT×0.05ドル+450ドル(ヘッジ)=675ドル
【損益】
675-600=+75ドル
ヘッジをしていなかった場合は以下のようになります。
【費用】
300ドル
【回収】
4500GMT×0.05=225ドル
【損益】
225-300=-75ドル
ゲームで頑張ってトークンを増やすことができてもトークンの価格が下がってしまったせいでマイナスになってしまいました。
このように、トークンの数を増やすことができる可能性が特に高いBCGをプレイする際にはショートヘッジを検討する価値があるかもしれません。
ステーキングすることによってエアドロがもらえる系
これはBCGだけではありませんが、トークンを保有・ステーキングすることによってNFTやトークンがもらえる系のイベントにも有効です。
BybitやMEXCのローンチパッド、Ultiverseのラッフル(抽選)などが思い浮かびますね。
これらはステーキングする額と同額ヘッジすることによりリスクをほぼゼロにして参加することができるのでとても相性が良いです。
特にラッフル系は期間も短い場合が多い=資金拘束される期間が短く済むので、ヘッジすることで手を出しやすくなると思います。
まとめ
ショートヘッジは、
- トークンの価格が下がっても損失を受けないようにショートを打つこと
- 資金に余裕がある人向けのリスク回避手法
- トークンの数を増やせる可能性が”特に高い”BCGに向いている